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第21次南極海鯨類捕獲調査で得られた調査副産物の販売について


平成20年6月24日
財団法人 日本鯨類研究所


1.販売数量

(財)日本鯨類研究所は、第21次南極海鯨類捕獲調査で得られた調査副産物 1982.5トン(ミンククジラ551頭分の鯨肉)を、国際捕鯨取締条約第8条第2項に則り、下記の区分毎の数量で販売する。


(1) 公益用(地方自治体や学校給食枠等) 327.9トン
(2) 市販用 1654.6トン
1982.5トン

市販用のうち市場向けについては、7月7日(月)から8月9日(土)までの期間に、卸売市場(各都道府県の中央卸売市場及び一部の地方卸売市場)を通じて販売する。

2.販売価格

昨今の燃油の高騰による調査費用の増加を吸収するために、これまで以上の経費削減と共に価格の改定を行う。新価格については国民の負担と消費離れを極力抑え、また、全品目が円滑に販売できるように配慮して、赤肉類は小切kg当たり50円、胸肉1級kg当たり70円の値下げ、白手物は畝須kg当たり250円、本皮kg当たり200円等の値上げをし、14北の販売価格に比して全体で平均6.1%の上昇とした。


3.取得金の利用方法

調査副産物を販売して得られる取得金は、翌年度の鯨類捕獲調査の実施費用等に充当される。


4.適切な流通の確保

当研究所が販売するミンククジラ製品は、公的な性格を持った調査副産物であり、国民各層に対して公平に、且つ可能な限り廉価で配分する必要があるとの観点に立って、公正な販売を確保すべく農林水産省総合食料局流通課に流通業者への指導を願うとともに、水産庁とも協議を行い、また、当研究所も流通各位との販売に関する勉強会等を開催して、より幅広く国民各層に鯨肉が適正な価格で公平に行き渡るよう努めている。


(参考)第II期南極海鯨類捕獲調査について

南極海における鯨類捕獲調査は、同海域に存在するミンククジラ等の資源管理に必要な科学的情報を得ることを目的に実施されており、その成果は国際捕鯨委員会(IWC)等の国際機関において、各国の研究者から高い評価を受けている。 なお、第21次調査は平成19年12月15日から平成20年3月24日にかけて実施し、551頭のミンククジラ標本を採集した。


第二期南極海鯨類捕獲調査(JARPAII)−2007/08年(第三次)調査航海の調査結果について−(http://www.icrwhale.org/080414ReleaseJp.html)参照

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