2021年7月8日(木)、鯨の死体が大阪湾に流入しているとの情報を受け、大阪港湾局が航路安全上の理由により、堺泉北建設管理課所属の船舶を用いて、7月11日(日)に浮遊鯨体を阪南港の阪南第3号岸壁の南側(岸和田市地蔵浜町)へ曳航し、その後、同地に鯨体を係留した。
7月12日(月)に大阪府環境農林水産部水産課からの依頼により、寄鯨調査事業として調査を実施することとなった。 同日、下記の調査団が係留場所に赴き、鯨を確認した。 7月17日(土)に大阪港湾局が鯨を係留地から堺7−3区(共生の森)に移動後、調査団が鯨体調査を実施した。
また、7月20日(火)に大阪市立自然史博物館が骨格を採集後に埋却処分とした。
日本鯨類研究所 田村・安永・茂越
太地町立くじら博物館 稲森・荻原・平松
神戸市立須磨水族園 馬場・古田・中村
*他に、調査・採集希望書を提出の上、大阪市立自然史博物館数名が立ち会った。
鯨種名 ニタリクジラ (形態学的特徴、DNA鑑定により鯨種確定)
体長 11.21メートル
体重 8.5トン(クレーンスケールの読取値)
性別 雄
・表皮
・水晶体(左)
*他に、調査・採集希望書を提出の上、大阪市立自然史博物館が全身骨格を採集した。
写真1. 7月12日 阪南港阪南第3号岸壁にて係留中の鯨体
写真2. 7月17日 阪南港阪南第3号岸壁から堺7−3区(共生の森)に移動、調査
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