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2014/15年 南極海鯨類目視調査の出港について


平成27年1月6日
一般財団法人日本鯨類研究所

1. 調査の概要

今回の目視調査は、2014年5月に開催された国際捕鯨委員会(IWC)/科学委員会(SC)が全会一致で承認した計画に基づき、南極海において、調査船2隻による目視調査およびバイオプシー試料の採集などの非致死的調査を行います。 今回の調査では、クロミンククジラなどの鯨類の資源量の推定に必要な目視データを収集することを主目的としています。 併せて自然標識の記録(写真撮影)やバイオプシー試料の採集も行い、これら鯨類の資源管理に有用な情報を収集することにしています。
調査船勇新丸及び第二勇新丸は2015年1月8日に下関港より出港し、南極海で目視調査を実施し、3月上旬に目視調査を終了し、3月28日に日本に帰港する予定です。 調査海域は、IWCの管理海区の一つの第W区で、南緯60度以南の東経70度から130度までの海域(図1)です。


図1.IWCヒゲクジラ管理海区と本年度の調査海域(青色線で囲まれた海域)
調査海域図

2.調査団の編成

2.1 調査実施機関

一般財団法人 日本鯨類研究所


2.2 調査船と乗組員数(含む調査員)

目視専門船 勇 新 丸 (  724トン  大越 親正 船長以下20名)
目視専門船 第二勇新丸 (  747トン  阿部 敦男 船長以下22名)


注)この他、日新丸(8,145トン、小川 知之船長以下51名)が、調査船への補給船として従事します。


2.3 調査員

調査団長 松岡 耕二(一般財団法人日本鯨類研究所 調査研究部室長)他3名の計4名


2.4 調査活動

1)目視調査(資源量推定等を目的としたもの)

2)バイオプシー試料の採集(DNA情報等の収集を目的としたもの)

3)鯨体の自然標識の写真撮影(回遊経路等の把握を目的としたもの)

4)その他


(参考)

1.目視調査のみを実施することから、調査船から捕鯨砲を取り外した(写真1)。

2.バイオプシー試料採集に使用する採集機器(写真2、3)。

3.補給船日新丸は、調査船等への補給のみを目的として使用する。

4.このほか、水産庁監視船として第二昭南丸が運航される予定。


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(写真1)捕鯨砲を取り外した目視調査船勇新丸(左図)と第二勇新丸(右図)

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(写真2)バイオプシー試料採集のために使用するラーセン銃(左:機材一式、右:組み立て後)

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(写真3)バイオプシー試料採集(左:バイオプシーダーツ、右:採集した組織)


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