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2010/11年南極海鯨類捕獲調査で得られた調査副産物の販売について

平成23年4月15日
財団法人 日本鯨類研究所

1.販売数量

2010/11年南極海鯨類捕獲調査(24南)で得られた調査副産物669.9トン(ミンク鯨170頭、ナガス鯨2頭分の鯨肉)を国際捕鯨取締条約第8条第2項に則り、下記の区分毎の数量で販売します。


(単位:トン)
ミンク鯨 ナガス鯨
(1) 公益用(地方自治体や学校給食等) 100.7 8.0 108.7
(2) 市販用 519.4 41.8 561.2
620.1 49.8 669.9

市販用のうち市場向けについては4月26日(火)から全国の卸売市場(各都道府県の中央卸売市場及び一部の地方卸売市場)を通じて販売します。

2.販売価格

今時調査活動については過激な調査妨害により調査の中断を余儀なくされ、副産物の量も昨年に比べ約3分の1と大幅な減少となりました。しかしながら、国民各層にできる限り安価な鯨肉の提供を行うべく製造原価の削減を図り、価格転嫁を避けました。

3.取得金の利用方法

調査副産物を販売して得られる取得金は、翌年度の鯨類捕獲調査の実施費用等に充当されます。

4.適切な流通の確保

当研究所が販売する鯨製品は、公的な性格を持った調査副産物であり、国民各層に対して公平に、且つ可能な限り廉価で配分する必要があるとの観点に立って、公正な販売を確保すべく農林水産省総合食料局流通課に流通業者への指導を願うとともに、水産庁の助言を得て、当研究所も流通各位との販売に関する意見交換会等を開催し、より幅広く鯨肉が適正な価格で公平に行き渡るよう努めています。


(参考)第II期南極海鯨類捕獲調査について


南極海における鯨類捕獲調査は、同海域に存在するクロミンククジラ等の資源管理に必要な科学的情報を得ることを目的に実施されており、その成果は国際捕鯨委員会(IWC)等の国際機関において、各国の研究者から高い評価を受けています。

なお、2010/11年調査は平成22年12月29日から平成23年2月18日にかけて実施しました。


(本調査の詳細については、2010/11年第二期南極海鯨類捕獲調査(JARPAII)のプレスリリースを参照

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