日本時間2月21日17:30頃から、第二期南極海鯨類捕獲調査(JARPAII)船団所属の調査母船日新丸(NM)は、 追航する反捕鯨団体シーシェパード(SS)所属船スティーブ・アーウィン(SI)号、及びボブ・バーカー(BB)号から異常接近され、BB号からは直視すると失明のおそれがある危険なレーザー照射の攻撃を受けた。
NMからの報告によれば、BB号は2月16日夜より動向が不明であったが、2月19日夕刻に再びNMを追航するSI号付近に現れ、20日には両船でNMに異常接近するなどの妨害を行った。 21日にNMはパックアイス(浮氷群)内に入り妨害を避けようとしていたが、BBは17:30頃からNMに異常接近し、船橋や船尾のウィンチ操作室などの乗組員に向けてレーザー照射を頻繁に行った。 SI号からはヘリコプターが発進し、これら活動家による攻撃の様子を撮影した。現在までのところ日新丸側に被害はない。
当研究所は、国際条約に基づく正当な調査活動を行う調査船と乗組員を、暴力で脅かすSSを強く非難する。 また、妨害船の船籍国であるオランダ等に対しては、SSの暴力を放任することなく、利用可能なあらゆる手段を講じてその抑止を図り、犯罪行為に対して厳正に対処することを強く要望するとともに、 関係各国が、今や船籍を剥奪され無国籍船となっているBB号に対して、取り得るあらゆる法的措置をすみやかに行使して暴力を止めさせることを要望する。