日本時間2月14日12:00頃から、第二期南極海鯨類捕獲調査(JARPAII)船団所属の調査母船日新丸(NM)は、 追航する反捕鯨団体シーシェパード(SS)所属船スティーブ・アーウィン(SI)号、 及びボブ・バーカー(BB)号から、酪酸瓶、塗料、発煙弾などの投擲や、直視すると失明のおそれがある危険なレーザー照射などの攻撃を受けた。
NMからの報告によれば、BB号及びSI号の2隻はそれぞれ2月6日及び8日以来NMの後方を追航していたが、9日、11日及び13日の妨害行為に引き続き、 14日12:00頃から、両妨害船所属のゴムボートを発進させ、NMに対し酪酸瓶および塗料の入った発射物を、ランチャーを使って多数撃ち込んだ他、発煙弾の投擲を行った。 またBB号はNMに対し高出力レーザー照射を行った。SI号からはヘリが発進し、米国TV制作会社アニマルプラネットの撮影隊がこれら活動家による攻撃の様子を撮影した。 一連の妨害行動は現在も続いており、現在までに日新丸側に被害はないが、ボートからの攻撃は記録撮影のために船外に出た調査員を狙って酪酸弾を撃ち込むなど、悪質さが際だっている。
当研究所は、国際条約に基づく正当な調査活動を行う調査船と乗組員を暴力で脅かすSSを強く非難する。また妨害船の船籍国であるオランダ等に対しては、SSの暴力を放任することなく、 国際捕鯨委員会の非難声明に基づき、利用可能なあらゆる手段を講じてその抑止を図り、犯罪行為に対して厳正に対処することを強く要望する。