本日午後4時過ぎ(日本時間)、調査船第3勇新丸の船尾に、反捕鯨団体シーシェパードの妨害船スティーブ・アーウィン号(オランダ船籍)が舳先から体当たりした。 調査船団からの報告によれば、我が方の調査船の沈没の危険すらあった意図的な体当たりであり、この結果、第3勇新丸の左舷船尾付近の外板が大きくへこんだ模様。 現在のところ、怪我人の報告はない。第2勇新丸に対するものに続き、スティーブ・アーウィン号による調査船への衝突は本日2回目である。
厳しい海況の南極海上で、相手船舶の沈没をも恐れないシーシェパードの危険きわまりない活動は海上航行秩序を破壊するものであり、厳しく非難されるべきである。
海上でのこのような重大な犯罪的行為に対して、妨害船の船籍国であるオランダ政府と、スティーブ・アーウィン号に事実上の母港を提供して補給活動を許しているオーストラリア政府はそれぞれ旗国及び寄港国としての責任を果たさなければならない。
日本鯨類研究所は日本政府及びすべての関係国、関係機関に対して、このような海上交通への脅威が放置されることのないよう、速やかに適切な措置を講じることを重ねて強く要請する。
なお、このシーシェパード妨害船による体当たりのビデオ映像は下記で閲覧できる。
http://www.icrwhale.org/gpandseaJapane.html
了