ホーム メール 印刷用
写真
写真
translate

調査研究−鯨類のストランディング(座礁・漂着・漂流・迷入)・定置網混獲−ストランディングした鯨について ストランディングレコードデータ


集計

集計2015

2015年の月別ストランディング報告数

2015年に情報提供があった漂着、漂流鯨数は70件であった(内訳: ハクジラ亜目59件、ヒゲクジラ亜目15件)。 月別では1月と5月に報告数が多く、12月には報告がなかった。 種別にみると、スナメリが14件と最も多く、次いでミンククジラ(8件)が続いた。 本年はヒゲクジラ亜目の漂着報告が多く、1月にはザトウクジラとミンククジラ、4月から9月にはナガスクジラとミンククジラ、11月にはニタリクジラが座礁した。 冬場は鹿児島県や福井県といった東シナ海や日本海側、春(4月)にも鹿児島県および鳥取県ので報告があり、5月以降は茨城県から北海道へと場所が日本の南から北へと移っている。 なお、5月と6月に1件ずつ報告のあったナガスクジラはいずれも日本海側での死体漂着である。 ハクジラ亜目の鯨類では、スナメリ以下、ネズミイルカ4件、イシイルカ、オウギハクジラ、およびオガワコマッコウが3件の報告が続いた。 スナメリは5、6月に愛知県や茨城県で報告があり、オウギハクジラは日本の北部で3、4月に報告があった。 オガワコマッコウは1月と9月に九州沖縄地方、5月に宮城県の死体漂着である。


2014年の月別ストランディング報告数

当研究所に情報提供があった漂着、漂流鯨数は69件であった。 内訳はハクジラ亜目60件、ヒゲクジラ亜目7件、イヌ亜目1件、および種不明鯨類1件であった。 月別に見ると4月と6月に報告が多いが、2月を除くいずれの月でも6件程度の報告があった。 種別ではスナメリが31件、イシイルカ6件、ザトウクジラ3件、マッコウクジラ3件、カマイルカ3件、ハナゴンドウ3件が見られた。 3月には茨城県でマッコウクジラの座礁が2件続き、5月には福岡県、山口県、および愛知県でスナメリの座礁があったためである。 マッコウクジラは6月にも北海道で1件見られた。 ヒゲクジラ類は4種の座礁、漂流報告があり、内訳はイワシクジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラ、およびミンククジラであった。 ザトウクジラは10月と11月に神奈川県と茨城県で3件、ナガスクジラは7月に北海道で1件見られた。 いずれも太平洋側での漂流、漂着報告である。 ミンククジラは4月と7月に2件あり、北海道での漂流報告であった。 11月に東京湾内で漂流したイワシクジラでは当研究所の中井研究員が調査および採材を実施した。 2014年の月別ストランディング報告数のグラフ


2013年の月別ストランディング報告数

2013年に当研究所へ情報提供があった漂着・漂流の総件数は67件であった。月別にみると3月から5月が多く、8月から11月は減少傾向がみられた。 種類別ではスナメリが19件でもっとも多く、全体の4割近くを占めた。以下にスジイルカ5件、オガワコマッコウ、ハナゴンドウが4件と続いた。 なお、「その他」は16種35件で報告件数が3件以下の種とした。 ストランディング状況では、漂着61件、漂流6件であり、発見時の生死状況は生存12件、死亡55件だった。都道府県別では、愛知県が11件で最も多く、以下に茨城県、北海道と続いた。 2013年の月別ストランディング報告数のグラフ



ストランディング報告例

例

登録番号7834 2014年11月1日 神奈川県川崎市川崎区扇島地先

鯨種:イワシクジラ 体長:14.5m 性別:メス


データダウンロード

2015年 (EXCEL形式) 2014年 (EXCEL形式) 2013年 (EXCEL形式) 2012年 (EXCEL形式) 2011年 (EXCEL形式)
2010年 (EXCEL形式) 2009年 (EXCEL形式) 2008年 (EXCEL形式) 2007年 (EXCEL形式) 2006年 (EXCEL形式)
2005年 (EXCEL形式) 2004年 (EXCEL形式) 2003年 (EXCEL形式) 2002年 (EXCEL形式) 2001年 (EXCEL形式)
2000年 (EXCEL形式) 1999年 (EXCEL形式) 1998年 (EXCEL形式) 1997年 (EXCEL形式) 1996年 (EXCEL形式)

データは予期なく更新する場合があります。ファイル名にある年月日をご参照ください。


データ使用の申請について

当研究所の所有するストランディングレコードに関するデータの使用については、「ストランディングレコードに関するデータ申請ガイドライン」に沿って申請してください。 旧登録番号をご利用の方は、E-mail:webmaster@icrwhale.orgまでお問い合わせください


データ定義

登録番号:

当研究所の識別子。1レコードは、1回の座礁・漂着、漂流、迷入、または混獲の発生を示す。同時、同一場所に複数種が座礁・漂着、漂流、迷入、混獲された場合は複数レコードとした。

亜目:

分類学上の亜目。

和名:

加藤秀弘 2008 日本の哺乳類学B-水生哺乳類 財団法人 東京大学出版会 pp.1-22.

西暦年月日:

年/月/日

ストランディング状況:

座礁・漂着:海岸に打ち上げられて、自力遊泳できない状態。漂流: 海上を漂流していた状況。 迷入:生息域を離れて港、湾や河川に迷い込んだ状況。 混獲: 定置網や漁具の深奥部まで入り込んでしまった状況。 いずれも生死にかかわらない。

生/死/不明:

生:発生もしくは発見時に生存個体が含まれていた場合。死:発生もしくは発見時に個体が死亡していた場合。不明:生死を確認できなかった場合。

都道府県:

発生もしくは発見された場所の都道府県名。

場所:

発生もしくは発見された場所における当時の市区町村、大字・町丁目・街区符号、住居番号、枝番。

群頭数:

同時に発生もしくは発見された頭数。

雄:

群頭数のうち、雄と判定された頭数。

雌:

群頭数のうち、雌と判定された頭数。

不明:

群頭数のうち、雌雄が不明であった頭数。

最大体長:

座礁・漂着、漂流、迷入、もしくは混獲した群れの中で最大個体の体長。推定値を含む。群れが1頭であった場合は、その個体の体長。単位はメートル。

最小体長:

座礁・漂着、漂流、迷入、もしくは混獲した群れの中で最小個体の体長。推定値を含む。群れが1頭であった場合は、その個体の体長。単位はメートル。

生物情報:

ストランディング状況における特記事項の一部。

データ受領機関:

データ報告を頂いた機関、組織名。個人名は除く。


Valid XHTML 1.0 Transitional