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出張授業


2002年5月に下関で開催された第54回国際捕鯨委員会(IWC)本会議を契機に、日本国内でクジラや捕鯨問題への関心が高まりつつあった中、次世代を担う小中学生に、クジラの生態、捕鯨文化に関する基礎知識、日本が実施していた鯨類捕獲調査の意義やその調査の副産物として(現在では商業捕鯨で)生産された鯨肉を使った料理の食体験を提供する目的で、2003年3月以来「クジラ博士の出張授業」が実施されています。出張授業には、実際に鯨類科学調査に従事している研究者が各学校に赴いて生物としてのクジラの授業をおこない、授業後は学校給食またはPTAらの協力による校内調理でなるべく鯨食体験を付与しています。2019年からは、博物館等で行われるクジラの企画展示に合わせて、親子向けの出張授業も行っています。

当研究所ではクジラ博士の出張授業事務局を通じて、鯨に縁のある地方自治体を中心に出張授業を希望する学校を募集する他、文部科学省の「土曜学習応援団」に登録し、当研究所の教育プログラム「くじら博士の出張授業」に興味を持った学校で可能な限り授業を行っています。

授業ではクジラという生物(ヒゲ鯨と歯鯨)の特徴などについての説明を行い、日本が行っている鯨類科学調査は何のためにどのようなことを調べているのか説明しています。日本にとって鯨は持続的に利用可能な水産資源であることから、給食等の機会を利用してなるべく鯨食体験をさせ、クジラへの生き物としての興味だけでなく、食物としてのクジラについても理解してもらうよう努力しています。


参考資料

くじら博士の出張授業(PDFファイル)

学びと地域でつくる学びの未来HP 土曜学習応援団 鯨博士の出張授業

出張授業(『日本鯨類研究所三十年誌』より(PDFファイル))

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