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科学的貢献


JARPN/JARPNII

2016年12月 JARPN・JARPNIIによる科学的貢献(PDFファイル)


北西太平洋鯨類捕獲調査(JARPN)は特別許可の元で、1994年から1999年までに行われました。 このJARPN調査は次の2つの主な目的がありました:a)北西太平洋に分布するミンククジラの系群構造、特に繁殖集団「W」の存在の解明、そしてそうであったとすれば繁殖集団「W」及び「O」の混合率の推定、及びb)北太平洋におけるミンククジラの摂餌生態の解明。


国際捕鯨委員会の科学委員会(IWC SC)がこのJARPNの成果を検討するため2000年2月にレビュー会議を行いました。 このレビュー会議報告書はこちらにあります:


http://www.icrwhale.org/pdf/workshop.pdf (最終レビュー)


第二期北西太平洋鯨類捕獲調査(JARPNII)は2000年及び2001年の時期に予備調査として着手され、最初の本格調査は2002年の時期に開始しました。 このJARPNII調査には次の主な目的があります: a)摂餌生態及び生態系関連調査(鯨類による餌生物の摂餌量、鯨類の餌生物嗜好、生態系モデル構築)、b)鯨類及び海洋生態系における環境汚染物質のモニタリング(鯨類における汚染物質の蓄積パターン、食物連鎖を経ての生物濃縮過程、化学汚染物質と鯨類健康状態との関連性)、及びc)大型鯨類の系群構造(ミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラ及びマッコウクジラ)。


国際捕鯨委員会の科学委員会(IWC SC)がこのJARPNIIの最初の6年間(2002年〜2007年)に得られた科学データ及び成果を検討するために2009年1月にレビュー会議を行いました。 このレビュー会議報告書はこちらにあります:


http://www.icrwhale.org/pdf/workshop2.pdf


IWC SC は、2016年2月にJARPNIIの最終レビュー・ワーク ショップを実施しました。 このワーク ショップの報告書は、次のウェブサイトにて閲覧できます。


http://www.icrwhale.org/pdf/workshop3.pdf


JARPN/JARPNII調査の科学的貢献

JARPN/JARPNII調査の科学的貢献は色々な形態で行われています。 これらは、国際捕鯨委員会の科学委員会会議やその他国際機関の科学会議に提出される科学論文、査読制度を持つ科学雑誌への掲載論文や科学討論会における口頭発表になります。


以下の表はJARPN/JARPNII調査による国際捕鯨委員会科学委員会(IWC SC)等提出論文、査読制度雑誌掲載論文及び科学討論会における口頭発表の年別の件数を示します。


IWC SC等提出論文 査読制度雑誌掲載論文 科学討論会口頭発表
1994 1 0 0
1995 5 0 2
1996 7 3 5
1997 5 6 2
1998 3 4 3
1999 3 2 3
2000 40 2 10
2001 6 1 11
2002 12 5 12
2003 7 4 22
2004 11 5 12
2005 13 6 12
2006 6 4 16
2007 6 11 10
2008 3 4 9
2009 55 8 7
2010 26 7 24
2011 6 20 7
2012 9 4 4
2013 5 5 2
2014 4 5 2
2015 5 1 6
2016 50 5 4
Total 288 112 185

JARPN/JARPN II調査の成果としての国際捕鯨委員会科学委員会会合資料及びその他会議資料や査読制度雑誌掲載論文のリストは付録1にて年別示されています。 査読制度雑誌掲載論文はアスタリスク(*)で印されています。 これら論文の筆頭著者が外国科学者であるほとんどの例は、当研究所との調査データ提供依頼によるか共同研究合意の元で行われたものです。 一部のケースでは当研究所との正式な契約が無いまま、海外科学者がその解析や論文作成にJARPNまたはJARPNII調査の発表データを使用している例もあります。 これらの例は(&)の印しで示されています。


致死的または非致死的調査の標本・データを用いた科学資料及び掲載論文

付録1のリストでは該当する論文が致死的調査データによるものか非致死的調査データによるものかを区別できるよう、また、筆頭著者は邦人か日本人以外の科学者かどうかが判るよう、文献引用の後部に赤色略字で印されています。 これらの部類にはレビューペーパー、コメントペーパー等が含まれていません。以下の表ではそれら略字の説明の概略を示します。


L-J L-F NL-J L,NL-J
195 20 59 75

注意:L-J=致死的調査データ、邦人科学者による科学資料または掲載論文。 L-F=致死的調査データ、邦人以外の科学者による論文。 NL-J=非致死的調査データ、邦人科学者。 L,NL-J=致死的及び非致死的調査データ、邦人科学者。 後者にはクルーズレポートや一部の、致死的調査及びバイオプシー標本採集に基づいた遺伝学的分析が含まれています。 「邦人・邦人以外」の分類は論文の筆頭著者の国籍に従って示されていますが、当研究所所属外国人研究者一名は例外的に「邦人」の分類に含まれています。


大学(卒業・学位)論文

JARPN/JARPNII調査の標本・データは大学卒業論文、修士及び博士論文の作成に使われる場合があります。 下の表では年別の類別件数を示しています。


卒業論文 修士論文 博士論文
1995 1
1996
1997 4
1998
1999 3
2000 2
2001 1
2002 1 1 1
2003 2
2004 2 2 1
2005 1 5 1
2006 1 2 2
2007 4 1 1
2008 2 1
2009 3 4
2010 1 2 3
2011 5 4 1
2012 1 1 1
2013 1 2 2
2014 2 1
2015 3 1 2
2016 3
Total 27 42 16

その他の科学的貢献

JARPN/JARPNII調査の標本・データは専門書の一部内容の他、当研究所ニュースレター(鯨研通信)及び水産資源管理談話会報の刊行物にも使われています。


また、展示用の鯨骨格などJARPN/JARPNII調査で採集された生物資料が自治体資料館等に提供された例もあります。


データの入手及び可用性

JARPN/JARPNII調査で得られたすべてのデータ及び標本は規定のデータ入手規約に従い、国内外の科学者集団によって入手可能になっています。 付録2では国際捕鯨委員会科学委員会で合意された当研究所のデータ・アクセス・プロトコルを示します。

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