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科学的貢献


JARPA/JARPAII/NEWREP-A

2017年12月 JARPA・JARPAII・NEWREP-Aによる科学的貢献(PDFファイル)


南極海鯨類捕獲調査(JARPA)は特別許可の元で、1987/1988年から2004/2005年まで南半球における夏の時期に行われました。 このJARPA調査は次の4つの主な目的がありました:a)南半球産ミンククジラの資源管理を改善するための生物特性値の推定、b)南極海海洋生態系における鯨類の役割の解明、c)鯨類に及ぼす環境変動の影響の解明、及びd)南半球産ミンククジラ資源管理を改善するための系群構造の解明。


国際捕鯨委員会の科学委員会(IWC SC)がこのJARPAの成果を検討するため二回にわたってレビュー会議を行いました。 1回目は1997年(中間レビュー)で、2回目は2006年12月(最終レビュー)に行われました。それぞれのレビュー会議報告書はこちらにあります:


https://www.icrwhale.org/Tokubetsukyoka.html (中間レビュー)

https://www.icrwhale.org/pdf/SC59Rep1.pdf (最終レビュー)


第二期南極海鯨類捕獲調査(JARPAII)は2005/2006年及び2006/2007年の時期に予備調査として着手され、最初の本格調査は2007/2008年の時期に開始しました。 このJARPAII調査には次の主な目的があります: a)南極海海洋生態系のモニタリング(鯨類資源量動向及び生物特性値、オキアミ資源量及び鯨類の摂餌生態、鯨類に及ぼす汚染物質の影響、鯨類生息環境)、b)鯨類間の競合関係モデリング及び将来における資源管理新規目標(鯨類間の競合モデル構築、鯨類資源生態系の回復を含む資源管理のための新規目標査定)、c)鯨類資源構造における時期的・空間的変動の解明、及びd)クロミンククジラ資源の資源管理方式の改善。


国際捕鯨委員会の科学委員会(IWC SC)がこのJARPAIIの最初の6年間(2005/2006年〜2010/2011年)に得られた科学データ及び成果を検討するために2014年2月にレビュー会議を行いました。 このレビュー会議報告書はこちらにあります:


https://www.icrwhale.org/Tokubetsukyoka.html


南半球の2015/16年夏季から、日本は12年間に及ぶ新南極海鯨類科学調査(NEWREP-A - ニューレップ・エイ) と呼ばれるプログラムを開始しましたが、このNEWREP-A計画は次の2 つの主目的で策定されています:a)RMP(改訂管理方式)を適用したクロミンククジラの捕獲枠算出のための生物学的及び生態学的情報の高精度化およびb)生態系モデルの構築を通じた南極海生態系の構造及び動態の研究。


NEWREP-Aの最初の6年間の調査が完了した後、中間評価が実施されます。


JARPA/JARPAII/NEWREP-A調査の科学的貢献

JARPA/JARPAII/NEWREP-A調査の科学的貢献は色々な形態で行われています。 これらは、国際捕鯨委員会の科学委員会会議やその他国際機関の科学会議に提出される科学論文、査読制度を持つ科学雑誌への掲載論文や科学討論会における口頭発表になります。

JARPA/JARPA II/NEWREP-A調査の成果としての国際捕鯨委員会科学委員会会合資料及びその他会議資料や査読制度雑誌掲載論文のリストは付録1にて年別示されています。


大学(卒業・学位)論文

JARPA/JARPAII/NEWREP-A調査の標本・データは大学卒業論文、修士及び博士論文の作成に使われる場合があります。


その他の科学的貢献

JARPA/JARPAII/NEWREP-A調査の標本・データは専門書の一部内容の他、当研究所季刊誌鯨研通信及び水産資源管理談話会報の刊行物にも使われています。

また、展示用の鯨骨格などJARPA/JARPAII/NEWREP-A調査で採集された生物資料が自治体資料館等に提供された例もあります。


データの入手及び可用性

JARPA/JARPAII/NEWREP-A調査で得られたすべてのデータ及び標本は規定のデータ入手規約に従い、国内外の科学者集団によって入手可能になっています。 付録2では国際捕鯨委員会科学委員会で合意された当研究所のデータ・アクセス・プロトコルを示します。 このデータ・アクセス・プロトコルは国際捕鯨委員会科学委員会のウェッブサイトにも確認できます (https://iwc.int/data-availability)

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