(財)日本鯨類研究所は大衆を欺く感情的な反捕鯨キャンペーンを行ったとして、豪州メディアを再び批判した。
豪州政府のチャーター船であるオセアニック・バイキング号が発表した写真は、日本の捕獲調査で親子のミンククジラが捕獲されたとして新聞の見出しを飾った。
(財)日本鯨類研究所の森本稔理事長は、「オセアニック・バイキング号で撮影された写真を掲載した豪州の有名新聞には2頭のミンクが引き上げられているが、2頭はメディアが取り上げているような親子鯨ではない」と述べた。
また、「当研究所の調査では南氷洋の鯨類資源を調べるため、ランダム・サンプルが義務付けられており、そのため、捕獲鯨のサイズは様々だ。 これは統計学的に正確なデータを取るために不可欠である」と述べた。
豪州税関船が撮影し仔鯨と報道されていた鯨の体長は5.3mであり、母鯨とされた鯨の体長は8.3mあり、双方ともメスであり、母乳が出ている状態ではなかった。
「豪州政府が発表した写真やメディアリポートは危険な感情的宣伝をおこない、捕鯨問題をエスカレートさせ両国関係に深刻な影響を及ぼす恐れがある。豪州市民は誤った情報に惑わされないことが重要である」と述べた。
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