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2019/2020年度南極海鯨類資源調査(JASS-A : Japanese Abundance and Stock-structure Surveys in the Antarctic)の実施について


2019年12月2日
指定鯨類科学調査法人
一般財団法人 日本鯨類研究所

1. 経緯

本調査は、日本国政府が従来実施してきた南極海における鯨類資源の持続的利用を目的とした資源調査(非致死的調査)を継続するもので、本年6月30日の国際捕鯨委員会(IWC)脱退後、南極海における第1回目の調査航海となります。 本計画は、日本国政府が策定し、本年5月に開催されたIWC/科学委員会、同7月の南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)並びに同11月の北西大西洋海産哺乳動物委員会(NAMMCO)において支持されており、南極海において調査船1隻による鯨類目視調査およびバイオプシー試料の採集などを行います。
調査目的は、大型鯨類の資源量推定に必要な目視データを収集することに加えて、自然標識の記録(写真撮影)や衛星標識の装着、バイオプシー試料の採集を行ってこれら鯨類の資源管理に有用な情報を収集することです。
調査船第二勇新丸は本年12月2日に宮城県塩釜港より出港し、1月中旬以降、南60度以南の海域において2月上旬まで目視調査を実施し、3月19日に同港に帰港予定です。


2.調査計画の概要

本調査は、当研究所を含む国内の鯨類研究機関が中心となって計画の立案と結果の分析を主導します。 また、当研究所が水産庁と協力して、調査航海を実施します。


2.1 主要調査目的

(1) 南極海における大型鯨類の資源量およびそのトレンドの研究

(2) 南極海における大型鯨類の分布、回遊ならびに系群構造の研究


2.2 調査期間:

2019年12月2日−2020年3月19日(109日間)


2.3 調査海域:

調査海域は、IWCの管理海区の一つ、第III区西側海域で、南緯60度以南の東経0度から35度までの海域(図1)です。


調査海域図
図1.調査海域、青枠:全調査海域、桃色:本年度の調査海域

2.4 調査団:

磯田辰也(調査団長:(一財)日本鯨類研究所 主任研究員)他2名


2.5 調査船:

第二勇新丸(747トン、共同船舶(株)所属、大越親正船長以下17名)


2.6 実施機関 :

指定鯨類科学調査法人(一財)日本鯨類研究所


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